フィリピン人を雇用するということ
文化がことなる人々とうまく生活をともに築いていく。
セブで定住を決意されるといことは、現地フィリピン人となるべくうまくやっていこうという意思をもたれた方々だというように理解しています。
そこで海外生活に経験が豊富な方は除き、海外生活を実際始めるにあたって、セブの生活でいくつかの心がけていただきたいことを下に記したいと思います。
セブでの生活を考えているがまだ決定的な決め手がない方、外国人を雇って一緒にやっていくなどの不安な要素があって今ひとつ踏み出せない方、もしくはすでに思い切って日本を飛び出してセブで生活をしてみたものの今ひとつフィリピン人とうまくいっていないといった方々は、よくお読みになることをお勧めいたします。
1、一般的なフィリピン人像
一般的に言われるのは「フィリピン人はプライドが高くて、人前で感情的になって叱責をしてはいけない」というのがあります。
この言葉については在セブの邦人と話をするたびに耳にします。意味もなく人前で現地人を怒鳴りつけるのはよくない態度となります。しかし、反対にそれが故に伝えたいことが伝えられないという状況にもなることがあり、やがて、いいたいことが言えずにストレスがたまっていくことがよくあります。
このような状況に陥ったときには少し考え方を変えてみましょう。相手は日本人ではありません。いわないと伝わないということが多いと考えてください。しかし伝え方には注意してください。
多少不快におもっていても問題の内容を伝え、どうしてほしいかということを感情的にならずに伝えてあげてください。日本のように苦情をいうときに無理に笑顔を見せる必要はありません。
私たちの経験からしても、日本人対日本人との会話の様子とは異なり意外と苦情をありのままいうと「あ、そうだったのですか、わかりました、次回はそうします。」という返事がほとんどの場合返ってくるように思います。
ここでいいたいことを、「フィリピン人」という外からのうわさをそのままうけいれ、彼らの性格を固定観念として作ってしまうのではなく、ありのままの姿を御自分の目で確かめてみてください。意外と楽観的な難しくない人々だということがわかっていただけると思います。
2、メイドの待遇について
まず住み込みのメイドの場合は雇用者がメイドの住み込む部屋を提供しなくてはなりません。そして、必要最低限の家具も必要となります。アパート、家具を購入する際などは考慮してください。
次に以下にメイドの基本的な行動するケージュールを記します。
メイドの一日の流れ(住み込みの料理洗濯、日本食のメイドの場合)
6:00 起床
6:30 朝食の準備
8:00 朝食の後片付け、掃除、洗濯
12:00 昼食準備
14:00 買い物などの雑用
17:00 夕食準備
18:00 後片付け
これはあくまで一般的なパターンですので、個人の生活に合わせてメイドと調整してみてください。なお、メイドの朝昼晩の食事は雇用者から提供されるようにおねがいします。
その他、メイドへの給与についてですが以下の件を考慮していただきたいと思います。従って一年後には昇給を考えていただきたいのです。2年後、3年後も持続可能で無理のない額でかまわないと考えています。
3、メイドとのかかわり方
毎日顔を合わせるメイドとは、できるだけうまくやっていきたいものです。そこでここでは、家の中にいるメイドとはどのように付き合っていけばいいかということをお話したいと思います。雇う側はお金払って仕事をしてもらう形になりますが、感謝の言葉や態度を忘れてはなりません。
たとえば、ちょっとしたことを頼むときはありがとうという言葉を発することを心がけましょう。ときにはちょっとしたものでかまわないので、何かのおりに感謝の気持ちを表してみるのはいいかもしれません。
たとえば、フィリピンではクリスマスや誕生日は一年の中で大きなイベントとなっています。メイドたちも必ず金銭の授受の関係だけでなく、勤労の喜びを感じてくれることでしょう。
そうした友好的な人間関係を築いていくことによって、いざ私たち(外国人)が困ったときには積極的に問題解決に動いてくれる場面が必ずでてきます。
しかし、日本人側が雇用者だということを忘れてります。特に、家の中で活動するメイドにはできるだけ金銭、貴重品を見せないようにしましょう。どんな人でも魔が差してしまうことがあります。そういった問題は雇用者側の心がけで避けることができることが多いです。
また、私たち日本人とは宗教がことなることを忘れてはいけません。メイドたちの宗教的行事はできるだけ尊重してあげてください。たとえば日曜日に決まった時間に教会へいくことなどは許してあげてください。