海外介護を見つめてみませんか
後を絶たない高齢者虐待の悲しい事件も、背景には「介護者の孤立や苦悩」が潜んでいます。
これまであたり前とされてきた家族介護者の介護労働を評価するものはないのでしょうか。
「介護者にとっての」“介護拘束”と言わざるを得ない状況を理解するための方策はあるのでしょうか。
日本の文化や環境にふさわしい「介護者支援策や制度」についてみなさんとご一緒に考える機会としたいと思っています。
看護や介護の仕事というのは、体力もさりながら何より繊細な気遣いが要求されますから、
誰でもできる仕事ではないです。
痴呆老人の相手や下の世話は誰でも出来るわけではありません。優しさだけでは出来ません。知識と理解と忍耐も必要なのです。普通の人には出来ないことなのだからそれは立派な専門職であり、尊敬されるべきことです。
介護をめぐる様々な問題
(1)老老介護
要介護高齢者を介護している家族もまた高齢者である場合を指す言葉。平均寿命が延び、
介護している配偶者はもちろん、子供の場合ですら65 歳以上の老人であるケースが増え
てきた。この状況の深刻さを示すべく、作られた言葉。要介護者だけではなく、介護家
族の健康管理も求められている。
(2)介護うつ
高齢者や障害者を在宅で介護している人に見られるうつ病のこと。1 日の介護時間が5
時間以上、介護者の年齢が60 歳以上、さらに被介護者が認知症を伴っていると、介護
者の半数近くで軽症うつ病が疑われるという報告がある。また一方で、在宅介護者の大
多数は高齢の女性で、「家の恥はさらすな」「人様の世話にはならいない」といった信念
をもつことも多い。こうした信念をもつ人にとっては公的サービスを利用することも逆
に介護ストレスとなりうる。
(3)虐待
敵意に満ちたものだけでなく「善意の加害」もある。つまり、気付いたら無意識に殴
っていた、など。完璧な介護を目指す人が追い詰められて、善意の加害者になりがち。
①身体的虐待…暴力行為
②心理的虐待…言葉による暴力
③経済的虐待…本人が所有する金銭を奪う、使い込むなど
④性的虐待…本人を性的に辱める
⑤ネグレクト…介護者がするべきことをしない
(4)経済的負担
①在宅介護 4 万2000 円(月平均)
②訪問介護 4824 円(週3で利用した時の月負担)
③デイサービス 5416~10424 円(週2で利用した時の月負担)
④施設入所 10 万2500 円(月平均)+4 万円(食費)+1万~6万(居住費
※居宅サービス支給限度額(1 ヶ月あたり。)
要支援1:49700 円 要支援2:104000 円
要介護1:165800 円 要介護2:194800 円
要介護3:267500 円 要介護4:306000 円
要介護5:358300 円
額を超えると、超えた分だけ全額自己負担に。
⑥介護保険の財源は、65 歳以上の第1 号被保険者と40~64 歳の第2 号被保険者が50%、
残りの50%を国(25%)と都道府県(12.5%)、市区町村(12.5%)で負担
■フィリピンセブ島の場合、日本での自己負担分で介護ができます。
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